『交通安全講座 Vol.26』 ~路面標示の視認性~
講座受講生の皆さん、こんにちは~~~(^O^)/
今日の講座は、車を運転する皆さんがよく感じたことがあるであろう内容です!!
さっそくですが、夜の雨が降っている時に道路の白線が見えにくかったり(全く見えなかったり)して、どこを走れば安全なのか、不安になったことはないですか!?
きっとあると思います。
今日は、この現象についての解説です(^^♪
まずは、白線の材料(以下、路面標示用塗料と言う)を超簡単に説明します♪
昭和46年に制定されたJIS規格(JIS K 5665)に基いて作られています。
主な原材料は水系樹脂で、この他に様々な添加物や骨材が混ぜられています。
白色の顔料は「二酸化チタン」、黄色の顔料は「黄鉛」が主として用いられています。
さて、ここからが重要!!
路面標示用塗料は、夜間視認性がなければ意味がありません。
そこで、「ガラスビーズ」と言うものが材料に混入(含有率15~18%)されており、かつ施工直後にも塗膜表面に散布するようになっています。
このガラスビーズがとても良い仕事をするんです!!
完全球形率80%以上のガラスビーズが、ヘッドライトを再起反射させ、ドライバーの視認性を向上させるんです!!
だから、白線を引いた直後は夜でもハッキリ、クッキリ見えるんです(*^^*)
しかし、施工された路面標示用塗料(ガラスビーズ含む)の厚さは1.5mm程しかないため、すぐに雨水に埋もれてしまいます。
ガラスビーズが水膜以下になると、当然再起反射機能を失い、ヘッドライトにより周りの雨水とともに乱反射してドライバーから見えにくくなるのが原因なのです!
ちょっと難しかったですかね!?
次回は、この路面標示用塗料を進化させ、夜の雨天時でもより視認性を確保する材料・工法について講義します!(^^)!
